この日の練習の締めくくりは、1時間半におよぶ特打だった。池山隆寛打撃コーチ、関口浩一打撃コーチ補佐が見守る中、打撃フォームを入念にチェック。今練習では各打者、スイングスピードを測定しているが「自分でもびっくりするほどスイングスピードが速くて、打球のスピードもある。なのに、それを試合で生かせていない」ことに気づいた。
また、打撃フォームについて「左手の使い方ばかり意識していて、右手が点で打っているような感覚だった。頭が前に突っ込むクセもあって、体の中心線がぶれる」と自ら修正点を挙げる。池山コーチも「左右の腕の動きがアンバランス。まずはフォームを固めることが必要」と指摘したが、一方で「段々、塩川自身も感覚がわかってきたみたい。この秋はガラっと変わってくれるのでは」と打撃向上に期待を寄せている。
シーズン終盤はリックの負傷もあり、外野の層が薄くなったところで、その穴を埋めるべく塩川に白羽の矢が立った。外野守備はアマチュア時代を含めて初体験だったが「一軍にいるメンバーでどうにかしようと思ったとき、内野でも打球に対する反応がいい塩川なら、こなせると思った」と佐竹学外野守備走塁コーチが説明するように、その守備力を買われての外野挑戦だった。
フェニックス・リーグでも守備機会を得て、すでに捕球と送球には自信をのぞかせる。ただし、課題は「低い打球に対する判断」。「低い打球に対して、体が前に出る」という内野手としての習性が、外野では邪魔をしている。塩川自身はあくまでも「内野手としてやっていく。外野は出場機会を増やすため」と話すが、西俊児内野守備走塁コーチは「内野ではどうしても守備固めになってしまうが、外野なら打力さえ上がればレギュラーの可能性は十分にある」と、外野での可能性の広がりを口にする。
塩川の今練習でのテーマは「バッティングと体力アップ」。定評ある守備面でも「地肩が強いせいで上体だけで投げている。下半身を使えるようにしたい」とさらなる向上を目指し、下半身強化を図る。「今年は守備固めとして、ずっと一軍にいていい経験ができた。スローとは言え、自分では順調に来ていると思う」と過去4年間を振り返る一方、「来年は5年目。ゆっくりしていられる立場ではない。簡単に言葉にはできないけど、そろそろ行きたいですね」。目指すは、レギュラー獲りだ。








