前回、7月15日の日本ハム戦(東京ドーム)では、6回途中で3失点を喫しながら、先発としての役割を果たしたことに「自信になった」と笑顔を見せた。しかし、初回、先頭の佐藤にいきなり右中間を破られると、栗山の中安で一、三塁とピンチを招く。続く中島は遊ゴロ併殺に打ち取ったものの、三塁から佐藤がかえり、1点を先行される。それでも、直後の2回、草野大輔が西武のエース・涌井から、逆転の2ランを放つ。ところが、この一発で、長谷部は「守りに入ってしまった」と紀藤真琴投手コーチは指摘した。
2回、G.G.佐藤を右飛に取るが、ここから自滅のピッチングが始まる。中村をフルカウントから四球で歩かせると、後藤への3球目が暴投に。結局、後藤をストレートの四球で出すと、細川に対し1−1としたところで、今度はボーク。これで1死二、三塁とすると、細川にも四球を与え、3連続四球で満塁。続く平尾の三安が適時打となり同点。さらに、佐藤に押し出し四球、栗山には左前に適時打を許し、この回に4点を失ったところで、長谷部は無念の降板となった。
「気持ちの問題です」。試合後、長谷部はこう切り出した。「(ブルペンでの)調子は良かった。前回との違いは自分でもわからない」と、半ば放心状態。チームが低迷を続ける中、先発の核である田中将大の離脱という緊急事態に「明るい話題をと思ったんですけど…。申し訳ありません」とうつむいた。
紀藤コーチは「打たれてもいいと言ったのに、守りに入っちゃった。緊張からかボークも与えて。自業自得」と厳しい口調。それでも「0対1ならいい投球をしたと思うよ」と、長谷部の潜在能力への評価は変わらない。最下位に転落した苦しい状況が続くだけに、ルーキー左腕のプロ1勝が待ち望まれる。










