左腕・和田を迎え撃つべく、8日ぶりにスタメンに名を連ねた中島。前回6月29日(ヤフーD)には、和田にから2安打1打点をマーク。今日の再戦を前に「打ちづらい印象はない」と強気な言葉も口にしていた。そして、それを証明するチャンスは、いきなり巡ってきた。
2回、リック、山崎武司の長短打で1死二、三塁とすると、この先制のチャンスで中島に打席が回る。ストライクゾーンを使って攻めてくる相手バッテリーと、ファールで粘る中島。そして、カウント2−1からの6球目、低めのチェンジアップを巧くすくい上げると、打球はレフトの横を抜け、走者2人をかえす適時二塁打となった。「どうしても先制点が欲しい場面。何とかしたいと思っていた」と振り返った中島。ベンチに戻ると、満面の笑みが弾けた。
さらに藤井彰人も適時打を放ち、この回3点を先取した。しかし、エース・岩隈久志が0行進を続け、3点のリードは保たれたが、中盤、再三の得点機を逸し、嫌なムードが漂う。そして、3対0のまま迎えた8回、ダメ押しの好機に、中島の最終打席が回ってきた。場面は1死満塁。マウンド上には、和田ではなく、右投手・山田。しかし、ベンチはそのまま中島を打席に送る。「最低限、犠牲フライと思っていた」という中島。「併殺が怖かったけど、高めに来たので打ちにいった」という中島の打球は、犠飛には十分の飛距離。三塁走者・高須洋介が悠々、ホームを駆け抜け、チームは貴重な4点目を奪った。
試合後、野村克也監督は「”右キラー”とベンチでは言ってる」と、冗談めかして中島をたたえた。前回、和田をKOした際にも、2番手の右腕・西山から本塁打を放った。指揮官の口からは「レギュラー」の言葉も出たが「(右投手相手にも)機会が増えればいいですけど、レギュラーはまだ早い」と、本人に浮かれた様子はない。「チャンスを与えられたら結果を出す。がむしゃらにやるだけ」。お立ち台でチームメートにかけられた祝福の水も、帰り際にはすっかり乾き、その表情に緩みはなかった。











