先発・田中将大が、3点を先行されたその裏、2死一、二塁で草野に第2打席が回った。ソフトバンク先発・ホールトンの前に、第1打席は見逃し三振に倒れていたが「将大が頑張ってるから、すぐに取ってやらなきゃと思っていた」という田中への思いに後押しされ、ホールトンのチェンジアップを体勢を崩されながらも中前へと運ぶ。この間に、二塁から高須洋介がかえり、1点を返した。失点直後の反撃に「形はどうあれ、反撃ムードをつくれたからよかった」と、草野は胸を撫で下ろした。
そして、2点を追う6回、フェルナンデスの適時打で1点差に詰め寄ると、なおも1死一、三塁のチャンスで草野に第3打席が回る。積極的に初球をはじき返したが、二塁・本多の好守で一走の山崎武司が二塁封殺。ボールは一塁へ転送されたが、草野は一塁へ執念のヘッドスライディングを見せ、併殺を阻止。「何とか勢いをつけたいっていう気持ちが、ああいう形で表れたのかな」と、草野は汗まみれの顔で照れくさそうに笑った。この併殺崩れの間に、三塁からフェルナンデスが同点のホームを踏み、試合は振り出しに戻った。
しかし、試合は8回にリックの一発で勝ち越しながら、9回に再逆転負け。「なんだろうね…」と、力なく何度も繰り返した草野。リックの一発で「みんな盛り上がって、あれでいけると思ったんだけど」と唇をかんだ。
それでも「分からないけれど、もっともっと元気出して頑張るだけ」と話した草野。「打線も一時期より上向きになってるし、また明日だね」と、前を向いてクラブハウスへ引き上げた。








