試合前、1番という打順を聞くと「どうしよう…。何が来るのか傾向も分からないし、打てない」と青ざめた表情を見せていた。それでも「一番だから、とにかく塁に出ることだけを考えたと」いう。その開き直りからか、いきなり初回の第1打席で中安を放って出塁。塁上で笑顔を見せた。
しかし、その笑顔も一瞬で消えた。渡辺直人がバットをファールし、ボール球を見逃してカウント2−1。ここで、西武先発・岸は一塁へけん制。中村は素早く帰塁したが間に合わず、アウトとなった。ベンチでは野村監督も渋い表情を見せた。
しかし、このミスを取り返すべく、今日の中村はバットで奮闘。4回の第2打席、6回の第3打席と先頭打者として打席に立つと、ともに中前にはじき返し、しっかりチャンスメーク。そして、8回には中安の嶋を置いた1死一塁から、今度は引っ張り右前に転がす。これが2点目につながり、ようやく得点に絡んだ。
試合後「(一軍当初は)緊張したけれど、体が動くようになってから、良くなっている」と話した中村。爆発の口火となった第1打席の中安についても「狙っていた球ではなかったけれど、体が反応してくれた」とホッとした表情。「変化球の対応が出来ているのも、体が反応しているから。これが出来ているうちは、いい感じということだと思う」と話した。
もちろん、けん制死はトップバッターとして、やってはいけないミス。4安打について聞かれても「走塁のミスがなければ…」と悔やんだ。野村監督も「アイツのバッティングがいいのは分かっているんだが…」と苦笑していた。










