前日、プロ初先発マウンドに上がりながら、わずか4球を投げたところで降雨ノーゲームとなり、幻のデビュー戦となった長谷部。晴れ渡った夜空の下、6回から2番手として、仕切り直しのマウンドに上がった。しかし、先頭のローズにはカウント0−2から3球目のストレートを左中間に運ばれ、いきなり二塁打を許す。カブレラを左飛、後藤を一ゴロに打ち取り、2死までこぎつけたものの、ここからコントロールに苦しむ。下山、日高と連続四球で歩かせ、2死満塁のピンチ。それでも、続く大引を右飛に仕留め、無失点でしのいだ。
2イニング目のマウンドに向かう前には、ベンチ前でのキャッチボールの相手・藤井彰人に「緊張しました」と、思わず本音もポロリ。野村克也監督も「緊張もあったと思う。2イニング目に少し落ち着いて、評価になるピッチングをしてくれると思った」と話した7回だったが、緊張は抜け切っていなかった。1死から村松に二安を許すと、続く北川には、この日3つめの四球。一、二塁と走者を再び溜めてしまう。それでも、最後はローズを遊ゴロ併殺打に打ち取り、ホッとした表情でベンチへ。ナインに笑顔で迎えられ、プロ初登板を40球で終えた。
「ただただ力んだ。緊張したからかな…」と唇をかんだ長谷部。「変化球をうまく入れたいと思っていたが、コントロール出来なかった」と、持ち味の制球が思いどおりにいかなかったことに、厳しい表情を見せた。
「あの内容では、先発は任せられない。しばらく中継ぎだな」と、リリーフでの起用を示唆した野村克也監督。それでも、プロとしての第一歩を踏み出した左腕に期待は大きい。紀藤真琴投手コーチも「力んだね。本人と話したら、足が地についていない感じだ、と言っていた」と振り返っていた。









