試合後、野村克也監督が指摘したのが、フェルナンデスの守備だった。この日も一塁手として出場したフェルナンデスだったが、初回、いきなり先頭の西岡の放った一、二塁間へのゴロの処理を誤った。「一、二塁の打球。フェルナンデスがいかなければいけない。一塁ゴロですよ」と指揮官。フェルナンデスが動けず、二塁の高須洋介が捕球し、一塁への送球が間に合わず二塁への内野安打となったが、フェルナンデスの守備範囲の打球だった。
そして、4回にも致命的なミスを犯した。1点を追加され、なおも続く1死一、二塁。西岡を一飛に封じ、2死一、二塁と田中が踏ん張る。続く根元の打球は一塁線へ。フェルナンデスがグラブを出すも、打球はグラブをすり抜けて右翼線へ。この間に2者が生還。試合の体勢が決まる、2点を失った。「簡単なゴロ。普通のファーストなら捕りますよ。(田中の)あれだけ足を引っ張ったら可哀想だよ」と指摘したミスだった。
田中がリズムに乗り切れなかったが、野村監督はその要因に初回のフェルナンデスの守備を挙げた。「始まりのファーストゴロ。ああいうところでつまづく。あれを捕っていれば、すんなり乗るんだけれど…」と指揮官。逆に好投したロッテ先発・清水のリズムと比較し「清水は自信満々に投げていただろう。野手とリズムとか呼吸とかが合っている。リズムがいいと、野手の動きは良くなる。目に見えない、無形の力がある」と話した。
バットでも冴えなかった。5回、先頭の山崎武司がチーム初ヒットを放ったものの、フェルナンデスが三ゴロ併殺打に倒れた。「あのまま出ていても…」と指揮官は5回でベンチに下げた。
「身を挺して止めるとか、何としてでも止めるとか…」。指揮官の嘆きは尽きなかったが、西守備走塁コーチは「今日に限ってはダメだけれど、去年に比べれば、今年はここまでやっていると思う。気分を替えて、明後日からやって欲しいんだけれど…」と話していた。

















