初回に2点を先行したものの、2、3回と無得点。試合の流れをつかむためには、3点目がどうしても欲しかった。そのチャンスが4回に訪れる。この回、先頭のフェルナンデスが二塁打でチャンスメーク。続く横川も四球を選び、無死一、二塁で山下に打席が回った。
ベンチのサインは「バント」。ロッテ先発・小野の投じた、初球ボールの後の2球目を三塁側へプッシュバント。少し強めの打球が転がる。ところが「抜けろと思った」と山下も振り返ったとおり、転がった場所が良かった。山下の祈りが通じたのか、ボールは三塁今江とマウンドを降りた小野の間をすり抜ける。ショートの定位置付近に転がるが、ショートは三塁のカバーに入っていたため、ボールはそのまま左前に。結局、レフトの大松が捕球するも、その間に二塁からフェルナンデスが生還、横川は三塁へ到達し、山下も二塁に達した。
試合の流れを決めた3点目は、山下の「左前適時バント安打」だった。この後、鉄平が適時三塁打を放ったが、これも前進守備の一塁線を抜いた打球。結局、山下の一打から打線がつながり、この回4点を追加。まさに、打線の流れを呼び込んだ当たりだった。
試合後「ガチンといきました」と笑顔を見せた山下。「絶対に三塁に捕らせようと思った」というバントは、珍しい適時打となった。山下も「バントがレフトまでいくのを初めて見ました」と笑った。ただ、野村克也監督は「シフトだったから、サードに強くやったのが良かった」と話しながらも「偶然。狙った訳ではない。結果オーライだ」と手厳しかった。









