初回、ロッテ先発・小野を攻め、2死一、二塁とチャンスを広げ、フェルナンデスに第1打席が回って来た。立ち上がり、一気に小野を攻めたい場面。「向こうは小野で、こっちは岩隈。両方ともいいピッチャーだったので、早い段階で何とかしたかった」と振り返ったが、その思いがバットに移る。カウント1−0からの2球目、小野の持ち味であるシュートを引っ張ると、打球は左中間を破る。二塁から高須、そして一塁から山崎武が必死に生還。2点を先行し、先発・岩隈久志を援護する一打となった。
これで、波に乗ったフェルナンデス。4回、先頭打者として回って来た第2打席では、レフト線への二塁打。打線が一挙4点を奪う口火となった。5回の第3打席は、小野のスライダーを流し打ちながらも右飛に倒れたが、6回の第4打席、今度は2番手・小宮山のストレートを、追い込まれながらも右前にはじき返し、4月30日のオリックス戦(京セラD)以来となる猛打賞をマークした。
「ビジターの試合では、先制点が重要な意味を持ってくる」と話していたが、その先制点を叩き出した。「それが出来て良かったよ」と笑顔を見せる。もちろん、打線全体が活発だったことにも引っ張られた。猛打賞にも「みんなも打ったし、みんなバットが触れていた」と打線の流れに乗ったという。「いい勝ち方が出来たと思うよ」と、今シーズンチーム最多安打となる17安打を放っての勝利に、終始笑顔だった。
不振が続き、打順も4番から5番に下がった。しかし、フェルナンデスは「自分の欲しい結果が出てなくて、不安もあったけれど、そういう状態は脱出した」と、完全復調を宣言して、球場を後にした。










