初回から、ピンチの連続だった。いきなり先頭の川崎を二塁打で出塁させると、続く長谷川は四球。松中の右飛を横川の好返球で併殺とし、2死三塁とするも、小久保に先制適時打を許す。その裏、打線が2点を奪い逆転も、直後の2回表に本間の二塁打と小斉の三塁打で同点。さらに、3回表には、1死から四球と中安で一、二塁としたところで、朝井はマウンドを降りた。
初球はストライクから入っても、ボールが先行する苦しいピッチング。3回には、松中と小久保に対し、ボールが3球先行し、カウント0−3としたことも、野村克也監督の逆鱗に触れた。対した打者13人で、フルカウント、カウント1−3としたのが5人。球数は3回途中で55球を数えた。
リリーフした吉崎の好投と打線の援護で再逆転したため、朝井に黒星は付かなかったが、朝井の表情は、試合最後まで厳しいまま。「ただただ、チーム、そして後ろの投手陣に申し訳なく思います」とチームメイトに頭を下げた。
当然、試合後の首脳陣の評価は厳しかった。野村克也監督は「話しにならん」とぶ然とした表情でひとこと。紀藤投手コーチは「1本ポーンと打たれると、テンパっちゃう。いいところに投げなきゃと力んで、ボール、ボール、フォアボールだ」と精神的な弱さを指摘。「今のままでは、一皮もむけない」と、心配そうな表情を見せていた。










