土壇場9回で、1点を追いかける立場になったイーグルス。先頭の鉄平が四球で出塁すると、嶋が送り、1死二塁とチャンスが広がり、渡辺直が打席に立った。渡辺直は、ソフトバンク4番手・久米の初球のストレートを狙いすましたようにジャストミート。打球は三遊間を破った。
この日は、ここまで第1打席と第4打席で四球を選び歩いたものの、第2打席は右飛、第3打席は三ゴロとヒットが出ていなかった。第1打席では、四球で出塁した後、二盗にも失敗。バットでは、いいところがなかった。試合前、冗談交じりに「今日は天気が悪いから、打つ方はいいです。守備で頑張る」と笑っていたが、二遊間のヒット性のゴロに追いつき、濃霧の中では背走してフライを捕球するなど、まさしく、守備の人になっていた。
それでも、ヒットは出ていなかったが、先頭打者として迎えた2打席で、四球を選んだことに「トップの役割はしていたと思う」と胸を張る。「盗塁は失敗したけれど、自分の役割は出塁すること。先頭の2打席で出塁出来たから」と話した。
しかし、延長で敗れたことに話が及ぶと「勝ちたかった…」と唇をかんだ。最終回となった延長11回も先頭打者として打席に立ち、遊安で出塁。敵失で二進し、無死二塁とチャンスを作った。「あと1本が出なかったですね。とにかく、明日です」と、気持ちを切り替えていた。










