「昨日くらいから、ブルペンで調子が良かった」と紀藤真琴投手コーチが話したとおり、初回を三者凡退に抑える、上々の立ち上がり。2回、先頭の稲葉に初安打となる左安を許しても、慌てることなく、後続3人を打ち取ると、3回はわずか9球で再び三者凡退。そんな序盤のピッチングに、杉山賢人投手コーチも「丁寧に低めに集める意識が感じられる。今日は、とにかく低めに集めて、ゴロを打たせるピッチングで試合を作って欲しい」と期待を込めた。
7回には、先頭のスレッジに左安、小田に右安を許し、無死一、二塁のピンチを招いた。しかし、陽の犠打を捕手・嶋基宏が冷静な判断で三塁に送球して封殺。続いて、前の打席でプロ初安打を献上した小山を遊ゴロ併殺打に打ち取り、雄たけびを上げた。
8回を三者凡退で終えると、2試合連続完封を目指し、9回のマウンドへ。しかし、先頭の田中賢に二塁打。稲葉の右飛の間に三進を許すと、スレッジの右前適時打でついに1点を失う。この時点で球数が120球を超えた田中は、交代を告げられ、悔しそうにベンチへ下がった。
後を受けた小山伸一郎が後続を断ち、北海道初勝利を挙げた田中。ヒーローインタビューでは「素直に嬉しい」と満面の笑み。「マウンドに上がる時も、沢山の声援をもらい、地元の感覚で投げることが出来た」と大声援を力に変えた。
「立派なものだよ。野球は9回あれば、3回はピンチがあるというけど、8回までピンチは7回だけだったでしょ?」と、野村克也監督も田中に最敬礼。「北国に合うんじゃないの?」と冗談交じりに振り返っていた。










