試合後、紀藤真琴投手コーチは「前回より良くなかった」と口にしたが、連打を許したのは、4回だけ。その連打も、先頭の稲葉、続く高橋と不運な当たりが2つ続いたものだった。この2安打で無死一、三塁とピンチを迎えると、スレッジの左犠飛で1点を失い、2対1と1点差に迫られた。それでも、ここで「落ち着いて1点はOKだ、と思って気合いで投げた」と気持ちを切り替えたという岩隈。1死一塁と同点の走者を残しながらも、陽を投ゴロ、紺田を空振り三振に仕留め、2点目を阻止した。
6回には、1死から稲葉に右中間への三塁打を許す。しかし、高橋を空振り三振、スレッジを二飛に打ち取り、ピンチをしのいだ。7回、8回を連続して三者凡退でしのぎ、最終回のマウンドを2番手・有銘兼久に託した。
後を受けた有銘も最終回を3人で抑え、日本ハム・ダルビッシュに並ぶ4勝目をマーク。これで、月間MVP受賞の可能性も膨らんだ。試合後、報道陣からその話を向けられると「試合前、山崎さんともその話をしていた。でも、意識したらダメだよなあ、と思った」と笑った。無欲でマウンドに上がり、手にした4勝目だった。
防御率は0.46から少し下がって0.57となったが、ダルビッシュを抑えて依然リーグトップを走っている。「いい刺激になる。負けられないですね」と、今後もトップの座を守り続けることを誓った。
野村克也監督も、エースの貫禄のピッチングにご満悦。「ダルビッシュがいい刺激になっているんじゃないか。競うのは悪いことじゃない。防御率を競うと、直接チームに貢献することになるからね」と最後まで笑顔が絶えなかった。








