先にマウンドに上がった長谷部は、毎回走者を背負う苦しいピッチング。2回には、連続四球で招いた1死一、二塁のピンチで井野卓に適時打を許し、紅白戦初失点を喫した。登板後「一生0点でいくことはない。そのへんは何とも思っていないです」とさばさばした表情。それでも「悔いの残る1球だった。そういう球を少なくしていきたい」と悔しさものぞかせた。
一方の田中は、初回に2死二、三塁のピンチを招いたが、憲史を二直に仕留めてしのぐと、2回は三者凡退。3回にも2死から枡田慎太郎に右越え二塁打を許し、再び得点圏に走者を背負ったが、鉄平を中飛に打ち取り、無失点でマウンドを降りた。クイックを改善し、井野との共同作業で聖澤涼の盗塁を2度とも阻止。この結果に「クイックが速くなったのを実感する」と手ごたえをつかんでいた。
無失点で切り抜けた田中の方が、結果では上回ったものの、野村克也監督は結果よりも内容を重視。「三振を取りにいこうとしているのか。結構だが、力んでしまう。バランスを最優先してピッチングしないと…。技術が伴っていない。みんなど真ん中へ投げて打たれている」と、田中には厳しい言葉が続いた。その一方で、長谷部については「あんなものでしょう。自分を知っているよ。そのへんがマーくんより大人だね」と、田中より3歳年上のルーキーに拍手を送った。
その長谷部は、報道陣からストレートの最速が144キロだったことを聞くと「暖かかったし、それくらい出てよかった」と笑顔。ただ、「常時141、142キロくらいが出ればいい」と球速にはそれほどこだわっていない。「70、80%くらいまで来ている。左バッターへのインコースなどが出来ていない。それを出来れば100%ですね」と、コントロールに重点を置いていた。










