帝京(東京)×広陵(広島)
◆過去優勝校同士のビッグネーム対決。帝京エース・大田のケガは…?
帝京は1922年に、広陵は91年と03年に選抜で全国制覇。そんな強豪同士の対決だが、何よりも気になるのは、帝京のエース大田阿斗里のケガの容態だ。29日に行なわれた2回戦で右手の親指に死球を受け、全治2日と診断された。骨に異常はないというが、「爪が浮いたような」状態で、患部は右投げの大田にとって命ともいえる部位だ。本人は「次も先発するつもり」と前向きだったが、前田三夫監督は「無理ではないか」と悲観的だった。たとえ投げられたとしても、この2日間の調整が不十分であることは間違いないし、不安を拭って積極的な投球ができるかどうか。2回戦同様、命運は控えの垣ケ原達也の肩にかかっているかもしれない。しかし、帝京には2試合で21点を稼いだ打撃力がある。自信のある足も絡めた攻撃でマウンドを援護したい。
守りの柱を失った帝京にとって、広陵打線は手強い。2回戦では14安打を放ち、盗塁も5つを決めた。ただ、不安は控えの投手陣。エースの野村祐輔は好調だが、市川との2回戦では上本健太と野林廉がいずれも打ち込まれて1回ともたず、結局野村を休ませることができなかった。相当のリードがなければ継投策は難しいか。
○第2試合
関西(岡山)×大垣日大(岐阜)
◆関西迎える大垣日大、希望枠初の4強なるか
希望枠としては第76回の秋田商以来のベスト8進出を果たした大垣日大が、その秋田商の果たせなかった準決勝進出を狙う。守備力で選出される希望枠とはいえ、チーム打率でも32校中上位に位置していた底力を、甲子園の大舞台で存分に発揮している大垣日大。ここまでひとりで投げている森田貴之は、関西の切れ目ない打線に対して気持ちを切らさずに丁寧に投げなくてはならない。打線は中軸が好調。中村将貴と川辺郁也の二枚看板投手を擁する関西を相手に、少ないチャンスを得点につなげたい。
5年ぶりの4強進出を目指す関西は、2回戦で17安打と打線が爆発。9番・谷重寛が3安打を放つなど下位打線も頼もしい。谷は昨秋も2度のサヨナラ打を放っており、その勝負強さは本物だ。どこからでも点の取れるしぶとい打線が、大垣日大の森田の得意なスライダーを攻略できるか。投手は背番号5の川辺がいい仕事をしている。1回戦では中村のあと8回から投げ2回を無安打に抑える好リリーフを見せ、先発した2回戦では3安打無失点で完投するなど抜群の安定感。昨秋は捕手もこなしていたオールラウンダーは、先発するにしても救援するにしても期待してよさそうだ。










