広陵(広島)×北陽(大阪)
◆伝統校同士の対決は投手戦か
21回目出場の広陵と8回目出場の北陽という、伝統校同士の対決となる。
1回戦で、プロ注目の左腕・唐川侑己(成田)に延長12回の大接戦で投げ勝った、広陵のエース野村祐輔は、12安打を浴びながらも失点1と見事に要所を締める投球。中3日で疲れは心配なさそうだ。打線ではドラフト候補の主砲・土生翔平が3安打と、評判通りの当たりを見せている。一方の北陽エース秋本達也も、9回完封勝利と絶好調。広陵は持ち前のしぶとい打線で勝機をつかみたい。
今大会、ひとつの県や府から2校が出場しているところは5つあるが、その中で2校とも2回戦に駒を進めたのは大阪だけ。大阪桐蔭はすでに準々決勝進出を決めているが、北陽もそれに続いて伝統校の底力を見せることができるか。4年前に優勝した広陵に対して、北陽が準々決勝進出を果たせば、ベスト4だった90年以来17年ぶりとなる。
○第2試合
創造学園大付(長野)×関西(岡山)
◆関西、2年間のジンクス破って2回戦突破なるか
昨秋の明治神宮大会覇者の高知を1回戦で破った関西が、5年ぶりの甲子園2回戦突破を目指す。05年春から5季連続の甲子園出場で、すっかり常連、強豪のイメージを築いた関西だが、いずれも初戦か2回戦で敗退している。甲子園での2回戦突破が果たせれば、ベスト4入りした02年のセンバツ以来となる。
その前に立つのは、1回戦で旭川南との投手戦を制した創造学園大付。エース左腕の赤羽晋は、最速127kmにすぎなかったものの、持ち味の多彩な変化球を駆使した投球で3安打完封。また、チーム唯一の得点に自ら先頭打者として絡む活躍を見せた。
1回戦、終盤まだリードの段階で、エース中村将貴からリリーフの川辺郁也へと強気の継投が功を奏した関西は、先制して同様のパターンに持ち込みたいところ。
○第3試合
都城泉ヶ丘(宮崎)×大垣日大(岐阜)
◆21世紀枠と希望枠、話題校が直接対決
21世紀枠の都城泉ヶ丘と希望枠の大垣日大が、ベスト8進出をかけてぶつかる。一般選考ではない特別の枠で出場したチーム同士が対戦するのは史上初めて。21世紀枠のチームが2回戦を突破したのは創設初年度の第73回大会での宜野座(ベスト4)のみで、一方希望枠の2回戦進出も、創設2年目の第76回大会でベスト8の秋田商1校だけだ。
都城泉ヶ丘のエース諏訪日光は、1回戦で経験豊富な桐生第一打線を2安打完封。諏訪自身初めてという完璧に近い数字で、浮き足立つことなく、ストライクゾーンいっぱいに見事に投げ分け、度胸の良さを証明した。創部107年の初陣の快進撃のカギを握る存在だ。
一方、大垣日大は名将・阪口慶三監督が就任2年でチームを初出場・初白星に導いた。エースの森田貴之は、1回戦の北大津戦で奪三振は2つと少なかったが、打たせて捕る丁寧なピッチングで完投。打線は6安打7得点と効率良く点を稼いだ。阪口監督は、38年務めた東邦監督時代に甲子園優勝経験があるものの、初出場での白星はひと味違った興奮があるようだ。投攻守にバランスのとれたチームカラーでその先を狙いたい。










