北大津(滋賀)×大垣日大(岐阜)
◆底力感じる北大津と希望枠・大垣日大はともに守備に自信
1回戦最後のカードは、唯一隣県同士の対決となった。北大津は初出場の昨年に引き続いての出場。投打とも突出した選手こそいないながら、激選区・近畿から2年連続出場を果たしたチーム力は侮れない。守備からリズムを作って競り勝つ野球がモットーだ。フォーム改造で調子を落としたエース東山幸次郎は昨秋2試合しか登板しなかったが、ここにきて復調したことで、投手陣の厚みが増した。東山の穴を埋めていたのは、昨年も甲子園のマウンドを踏んだ左の川島奨平と、2年生の右腕・河合勇志だ。
希望枠の大垣日大は初出場ながら、百戦錬磨の坂口慶三監督が率いるチームとあって前評判が高い。38年務めた東邦の監督時代にチームを優勝に導いた采配も注目される。希望枠だけに、エース右腕の森田貴之を柱とした堅い守備はもちろんだが、プロ注目のスラッガー・大林賢哉が軸となる打線も魅力だ。
○第2試合
佐野日大(栃木)×大阪桐蔭(大阪)
◆大阪桐蔭・中田のバットは次こそ火を吹くか
優勝候補が次々に姿を消す中、“大本命”の色合いが一層濃くなってきた大阪桐蔭が、2回戦最初の試合に登場する。相手は、大阪桐蔭と同じく7-0で完封勝ちした佐野日大だ。
大阪桐蔭にとって6安打という数字は満足のいくものではないだろう。何より、今大会注目度ナンバーワンの“怪物”スラッガー・中田翔のバットからまだ快音が響いていない。高校通算73本目の本塁打はお預けになっているが、会心の一発は出るだろうか。
多くの投手が対決してみたいと願う中田だが、そのチャンスを得るのは、恐らく佐野日大のエース出井優太になるだろう。1回戦では、130km台の直球に、110km前後のスライダーと修得したてのカーブを交え、自己最多の13三振を奪って完封という上々の出来だった。4安打と大当たりだった5番・板橋秀憲を筆頭に、計11安打を放った打線で、居並ぶ強打者に立ち向かう出井を援護したい。
一方、投手・中田だが、1回戦では7回を1安打無失点に抑えたものの四死球が7と、評価が分かれるところだ。昨春の肘のケガから本来の球威にはまだ至っていない。万全ではないが投手としての自分に思い入れのある中田が、ふたたびマウンドに上がるのかどうか、それもバッティングを左右するかもしれない。
○第3試合
常葉菊川(静岡)×今治西(愛媛)
◆打線自慢の2校が対決
今大会屈指の好投手・佐藤由規を擁する仙台育英を破って甲子園初勝利を挙げた常葉菊川が、その勢いで準々決勝進出を狙う。
最速150kmの佐藤を攻略するために、マシンで打撃練習を繰り返したという常葉菊川ナイン。それだけに、仙台育英戦での2得点にも満足せず、2回戦は十八番の連打で大量得点を狙っている。速球対策で打撃フォームに多少影響が出ていたというが、今治西のエース熊代聖人を相手にそれがどう出るだろうか。
その熊代は、1回戦2失点で完投したものの、6イニング連続で先頭打者を出す苦しい内容だった。打線自慢の常葉菊川が相手となると、先頭打者をきっちり抑えて本来のリズムをつかみたい。不調だったスライダーのキレを取り戻せるかどうかも重要だ。










