聖光学園(福島)×市川(兵庫)
◆センバツ初出場校同士のフレッシュ対決
両校ともに夏の甲子園では出場経験があるが、センバツは初出場。とはいえ、特に昨秋激選区の近畿で4強入りした市川は侮れず、今大会のダークホースとの声もあるほどだ。左上手の河津尚幸と右スリークォーターの寺口浩正で守るマウンドは大崩れしない。エースナンバーは河津がつけるが、昨秋の公式戦では寺口のほうが場数を踏んでいる。ともに防御率3点台は驚くほどの数字ではないが、少々の点なら取られても取り返す打線が頼もしい。打率5割の先頭打者・八木賢吾に、中軸を担う岸本啓介は今大会4位の打率5割2分4厘を誇る。北洋輔も、長打は少ないものの4割超でチャンスに強い。
対する聖光学院は、防御率1.37でベスト10に入るエース鈴木健太の好投が期待される。攻撃面では、頭抜けた選手はいないものの、バントを用いた手堅い攻撃と、黒羽剛広、宗方一馬、末永豪という中軸の勝負強さで得点を重ねるチームだ。やや不安だった守備面も自信をつけてきた。余計な失点は避けて鈴木を援護したい。
○ 第2試合
広陵(広島)×成田(千葉)
◆プロ注目の好投手と好打者が激突
1回戦屈指の好カード。特に、最速147kmを誇る成田のエース・唐川侑己と、広陵のスラッガー・土生翔平------ドラフト候補間違いなしといわれる両者の対決は名勝負になりそうだ。
唐川の攻略は並みの打者には困難。迫力満点のストレートに、キレのあるスライダーを駆使し、防御率0.70は文句なしのトップで、1試合平均の与四死球も最少という安定感だ。しかし自慢の広陵打線は、土生のほかにも、高出塁率の檪浦大亮、福田耕二、山下高久雅など好打者揃いときた。クリーンナップはどの対決も目が離せない。
広陵の投手陣は、奪三振数なら32校のエース中2位という野村祐輔を柱とし、上本健太、前田貴史、速球派2年の野林廉など層が厚い。その投手陣を相手に成田打線の奮発がなければ、唐川も苦しめられるだろう。
○第3試合
北陽(大阪)×鹿児島商(鹿児島)
◆「守りのチーム」を自負する復活校同士
北陽は13年ぶりのセンバツ出場、鹿児島商は21年ぶり。ともに久々のカムバックとなる伝統校だ。
北陽の秋本達也と鹿児島商の福岡克俊の両エースの力はほぼ互角か。信頼あるエースを柱に、守り勝つ野球を自負する点も似ている。
北陽のチーム打率は2割8分5厘と出場校中3番目に低いが、長打力のある益田勇樹が要の打線はその数字以上に警戒すべきだろう。俊足の先頭打者・池田真也、打率はチームナンバーワンの八木研人、主将の上杉達也らもカギを握る。
一方の鹿児島商は、かつては伝統的にその爆発力から“桜島打線”とも呼ばれたが、このチームは昨秋も本塁打はなく地道につなぐ打線で得点を重ねてきた。ここでも、下位からの攻撃で打率・打点ともにチームトップの1番・後藤秀太につなげるか。










