楽天 11 - 4 阪神 (Kスタ宮城)
・勝敗投手:○田中(6勝3敗)
・本塁打:中島(2号ソロ)
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| >> 試合レポート |
| ◆試合前◆ |
| 野村: |
(あごに4箇所ほど切り傷を作って現れた監督。)
古い形のカミソリ買ったんだけど、脂肪が多いからツーって切れちゃって、血が止まらない。高いから良いってもんじゃないな。 |
| 記者: |
おいくらしたんですか? |
| 野村: |
1万円。おまえ要るならやるよ。 |
| 記者: |
いえ、使用済みはちょっと… |
| 野村: |
まだ1回しか使ってないよ。新品と同じだよ。
(ベンチ前にいたカメラマンが一斉に移動)
なんだ、カメラ大移動だな。 |
| 記者: |
阪神ナインが球場入りしたのでは? |
| 野村: |
阪神か。阪神はいっぱい(挨拶に)来るだろうな。オレから行ったほうがいいかな。しかし、古田は全然来ないな。アイツ何やってるんだ、今? |
| 記者: |
北京五輪ではテレビのメインキャスターを務めるようですね。今日は仙台で講演されているとか。 |
| 野村: |
講演? 何話すんだろうな。オレの悪口か。アイツしゃべるのうまいのか? |
| (阪神担当記者がベンチに来訪) |
| 記者: |
監督、お元気そうで。 |
| 野村: |
水が合うんだよ、仙台は。
おかげで今日は切符が売れてるらしいよ。人気球団だからな、阪神は。 |
| 記者: |
楽天も人気球団ですよ、いまや。 |
| 野村: |
今日は先発誰だ? 下柳か? |
| 記者: |
その予想ですね。 |
| 野村: |
下柳って何歳だ。 |
| 記者: |
40歳です。山崎選手と同じです。 |
| 野村: |
何年(えと)? |
| 記者: |
…申ですね。 |
| 野村: |
申か。それならわかるな。70年のプロ野球の歴史で、兎年で活躍した選手なんていないよ。 |
| (古田氏、ベンチに来訪) |
| 古田: |
監督、ご無沙汰しております。 |
| 野村: |
おう。 |
| 古田: |
これ、お土産です。結構数ありますので、皆さんでどうぞ。 |
| 野村: |
今日はどうしたの?仕事? |
| 古田: |
いや、今日は野球じゃないんですけど、ちょっとありまして。 |
| 野村: |
講演か。 |
| 古田: |
今日はマー君だそうですね。って、聞いたらいかんか。 |
| 野村: |
オレは奇襲する監督だから。スパイがいっぱいいるんだから、ここに(阪神記者に対して)。 |
| 古田: |
でも、ヤクルト時代に監督がおっしゃっていた言葉で、「奇襲をするのは弱いチームだ」っていうのを覚えてますけど、今は強いチームだから、やらなくても大丈夫じゃないですか。奇襲は弱者の証明だっておっしゃってましたけど。 |
| 野村: |
よく覚えてるね〜。この前ヤクルトとやったけど、知ってるやつ一人もいない。宮本と真中くらいだ。でも故障で二人ともいなかったけど。あと城石がいたな。アイツはオレの最後のときが一年目だったのか。 |
| 古田: |
でも、監督のプレッシャーが無いからいいですね(今の選手たちは)。
(山崎武司選手の打撃練習を見ながら)
しかし元気ですね、あのオッサン。 |
| 野村: |
おまえに似とるよ。これも天才だよ。何にも考えないでやってたって言うんだから。ちょっと頭使うようになって、こうなったって言うんだもん。 |
| 古田: |
遠くに飛ばせるって良いですよね。 |
| 野村: |
でもちょっと動きすぎだろ。動に対して静って言うけど。 |
| 古田: |
でも泳ぐような形で打つのがうまいですよね。それでセンター前ならありますけど、スタンドに運んじゃうんだもんな。 |
| (阪神ナインの到着が近づき) |
| 野村: |
誰が最初に(挨拶に)来るかな。桧山かな。 |
| 記者: |
赤星選手じゃないですか? |
| 野村: |
赤星? 足が速いからか。 |
| (最初に挨拶に来たのは、野口選手。) |
| 野口: |
おはようございます。よろしくお願いします。 |
| 野村: |
穴が来たよ。穴が。おまえ、頑張っとるな〜。 |
| 野口: |
ハイ、お陰様で。 |
| (続いて、矢野選手。) |
| 野村: |
元気やな。何歳になった? |
| 矢野: |
(山崎)武司と一緒です。40です。 |
| 野村: |
40か。45まで頑張れよ。 |
| (広澤コーチ来訪。) |
| 広澤: |
おはようございます。よろしくお願いします。古田来てますね。師弟コンビですね。 |
| 野村: |
何が師弟コンビだ。アイツは感謝なんかしてないよ。 |
| 広澤: |
いやいや、それをうまく表現できないんですって(笑)。お手柔らかにお願いします。 |
| (赤星選手、来訪) |
| 赤星: |
おはようございます。 |
| 野村: |
おまえ、遅いじゃないか。 |
| 赤星: |
すいません。よろしくお願いします。 |
| (藤本選手、来訪) |
| 野村: |
小穴だ、小穴。おまえが一番に来るかなって話してたんだよ。 |
| 藤本: |
すいません、ちょっと。 |
| 野村: |
人生変えて悪かったな。 |
| 藤本: |
いやいや、とんでもないです。 |
| 野村: |
デュプロにいれば、今頃課長か部長くらいになってるんじゃないか? |
| (秀太選手、金本選手が順に来訪) |
| 金本: |
監督、おはようございます。 |
| 野村: |
おお、来たか。 |
| 金本: |
秀太が今から就職活動するそうなんで、よろしくお願いします(笑)。 |
| 野村: |
あ、そう。こんな大物が来ると思わなかったな。 |
| (桧山選手、来訪、握手) |
| 桧山: |
監督、よろしくお願いします。 |
| 野村: |
遅いじゃん。一番に来るかなって思ってたんだよ。 |
| 桧山: |
すいません。 |
| 野村: |
頑張ってる? |
| 桧山: |
ハイ。一日一善で頑張ってます。 |
| 野村: |
何とか桧山が出てこないような試合展開にしなきゃいかんな。 |
| 桧山: |
僕が出てくる時は負けてる時ってことですね。楽天強いので、よろしくお願いします。 |
| (新井選手、来訪) |
| 新井: |
おはようございます。よろしくお願いします。 |
| 野村: |
おう。おまえ打つなよ。弱い者いじめはしないこと。巨人(戦)で頑張れ。 |
| (和田コーチ、ベンチ裏から来訪) |
| 野村: |
今、何やってるんだ? 打撃コーチか? |
| 和田: |
守備です。三塁コーチやってます。 |
| 野村: |
なんでもできるからいいな、おまえは。(ベンチから)やじるからな。 |
| 記者: |
矢野、下柳、金本選手は40歳です。 |
| 野村: |
みんな40? 元気だねえ。キャッチャーは長くできるポジションなんだよ。セカンドに投げられればいいから。肩のケアだけすればね。あと、理解ある監督に出会うこと。
今日は試合後の談話、気をつけなきゃな。人気球団相手だから。関西は無難なこと言っても記事にならん。何か言うと、一面だからね。短くしよう。試合中に考えておかなきゃな(笑)。 |
| 記者: |
試合中は、試合のことを考えてください・・・ |
| 野村: |
オレは広報兼監督だから。広報が先だから。阪神は人気あるからファンサービスは要らないけど。神宮の阪神戦なんか、7割以上阪神ファンだったからな。どっちの本拠地かわからん。なんで東京にあんな阪神ファンがいるかって言ったら、みんな東京ドームのチケットが取れないから、神宮に来るんだって(笑)。
(投手陣の練習を見ながら)
オレが阪神にいた時にいたのは、藤川だけか。 |
| 記者: |
あと、太陽選手ですね。 |
| 野村: |
太陽か。オレの最後の年に獲ったんだな。藤川が入った時なんか、細い細い。骨と皮しかない。アイツに会った時の第一声が、『おまえ、飯食ってんのか』って。 |
| ◆試合後◆ |
| 野村: |
阪神様々じゃの。いっぱいお客さん呼んできてくれて。毎日阪神とやりたいわ(笑)。いつも満員の中でな。 |
| 記者: |
阪神戦、初戦を取ったのは大きいのでは? |
| 野村: |
どういう意味? 2連戦の頭っちゅーこと? 2試合しかやらんからな。2連敗は避けられる。 |
| 記者: |
6回まで毎回得点でした。 |
| 野村: |
打線はうまくタイムリーが出て、2アウトからの得点が大きかったね。2回くらい2アウトから取ったでしょ。中島の3ランが効いたね。(−ソロです。)ソロ? (−3打点でした。)3打点か。なんか『3』が付いてると思ったんだ(笑)。 |
| 記者: |
以前は、中島選手の顔も微妙だとおっしゃっていましたが…? |
| 野村: |
顔、覚えた。国分町(仙台市内の繁華街)で会ってもわかるよ(笑)。 |
| 記者: |
最後は、片山投手が初登板で締めました。 |
| 野村: |
ちょっと緊張してたな。完璧にね。まあまあ、大丈夫でしょう。緊張するわいな。オレなんか、代打で初出場した時、ボールなんか見えやしないよ。3球三振だった。時代が変わって今の人は緊張しないらしいけど。ああいう硬くなってるところ見ると、人間らしくていいじゃない。 |
| 記者: |
中島選手や、片山選手など、若い選手の活躍が目立ちます。 |
| 野村: |
組織、チームというのはそういうもので、新陳代謝が必要なんだよね。活性化というか、機能性か。若いのが台頭してくると、ベテランが刺激されるから好循環にできる。 |
| 記者: |
セ・リーグ首位の阪神相手に大差で勝利となりました。 |
| 野村: |
意識は無かったな。それよりも、マー君が今年は心配だな。あんまり内容が良くないんで、どうしたもんかね。原因究明を真剣に考えないと。悪いフォームを体が覚えちゃうと、修正、いいフォームに戻すのに時間がかかるから。この間2連敗して、少し変わると思ったけど変わってないね。いい時のマー君をしっかり思い出して、いい時を取り戻さないと立ち直れないよ。でも不思議な子だよね。打線がよく点取るわ。何なんだろうね。 |
| 記者: |
昨年も阪神相手には2ケタ得点で勝利しました。 |
| 野村: |
今、12球団で全体的に、相対的に強いチームってないでしょ。いい流れというか、相手が悪い状態の時に勝ったという事だ。 |
| 記者: |
好調・下柳投手をKOしました。 |
| 野村: |
(先発投手を早々にKOすること)それ以上の理想は無いよ。毎試合、そう思ってやってる。逆に先発が5回、6回まで試合をつぶさないようにしなきゃね。ああいうピッチャーには、普通うちは弱いんだ。技巧派についていけないっていうのが、チームの成長過程にはあるんだけどね。うまいピッチングにかわされるってのがね。でも、珍しくタイムリーが2アウトから出たから。 |
| 記者: |
先日の、広島・高橋投手に続き、下柳投手も技巧派投手ですが? |
| 野村: |
中島だっけ? 顔覚えたら、名前忘れた(笑)。左キラーというか、左と右でバッティングがゴロっと変わる。左には、かなり自信持ってるんじゃない? それは、個性だから結構なこと。左には、大いに自信持ってやってくれればいいですよ。 |
| 記者: |
初回、2回と渡辺直の盗塁も効いたのでは? |
| 野村: |
作戦通りうまくいったね。ベテラン(投手)は、意外に細かいこと面倒くさがるんだよ。ランナーのスタート抑えるとか。バッター抑えりゃいいだろって、スキが出る。そこをうまく突いたね。特に、三盗は完璧に盗んでた。足を絡めていかないと、得点力が低いからね、うちは。野球そのものが連打ってのは滅多にないでしょ。フォアボールとか、盗塁とか絡めて点を取るのが大事。 |
| 記者: |
田中投手が心配だというお話がありましたが? |
| 野村: |
分かんないんだよ、ピッチャーの専門的なこと。どこか、リズムかバランスか崩してるよな。自分のイメージどおりボールがいかないってことは、どっか悪い。いい時に、なぜ良いのか考えないからこうなる。人間、なぜ良いか考えない。悪い時は考えるけど。 |
| 記者: |
相手チームに研究されている影響はありますか? |
| 野村: |
それは感じないけどな。ボールが悪い。コントロール。今日も藤本とか新井とか狙い打ちされてるでしょ。読みやすい配球。雰囲気作っちゃってるんだ。見え見えの真っ直ぐ放ってすぐガーン。相手が真っ直ぐって読んでて、こっちも真っ直ぐしか放れない。ああいう時にきちんと放れるかが力。チームも同じことでしょ。苦しい時の凌ぎ方。それが力だ。 |
| 記者: |
セ・リーグ全チームと対戦して、交流戦首位です。 |
| 野村: |
手ごたえというか、順位どおりだな。中日、阪神、そこに巨人がどう食い込むかだな。(楽天が首位ですが?)うち? あ、そう。珍しいな。雨降ってたもんな。雨は正直だよ。珍しいところに雨が降る(笑)。 |
| 記者: |
今日は試合前から、試合後のコメントを考えるとおっしゃってましたが? |
| 野村: |
今もずっと道々、広報と『今日のコメントないわ』って…。いや、本当に今日はコメントが全く出てこない。絶口調(絶好調)にならない。こんなサービスのいい監督、12球団どこにもいないよ。 |
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