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70〜80歳代に被害続出 「ロコ・ロンドン金取引」 (J-CAST)

   「ロコ・ロンドン金取引」と呼ばれる海外市場での先物取引をめぐるトラブルが急増している。高齢者が「損はしない」「必ずもうかる」などと言葉巧みに誘われて「虎の子」の貯金を投資に回してしまい、数百万円を失うケースもある。この取引、一体どんな取引で、どのように騙されてしまうのだろうか。

70〜80歳代がトラブルに巻き込まれるケースが目立つ

   「ロコ」というのは、「〜で」という意味で、「ロコ・ロンドン金取引」は「ロンドンにおける金取引」という意味になる。同取引は、業者が契約者から証拠金(保証金)を預かり、それを担保にしてロンドン市場で金の価格変動を予想して金の先物取引を行う、というもの。証拠金の数十倍の取引を行うことができるが、損失が出た際には、損失額が証拠金を大きく上回る可能性もある。証拠金取引なので、契約者が金の現物を手に入れることはない。

   この取引をめぐって、06年秋ごろから、問題が多く報告されるようになった。国民生活センター(東京)によると、07年度に寄せられた関連の相談件数は550件を超え、05年度と比較して4倍以上に急増している。特に、70〜80歳代がトラブルに巻き込まれるケースが目立つという。

   例えば、同センターに寄せられた70歳代女性のケースだと、複数の営業員から「金がすごく値上がりしている」「年6%の金利が付く」なとど勧誘され、取引の仕組みをよく理解しないまま120万円分を契約して支払いを済ませた。その翌日、業者から「300万円追加すればさらに儲かる」と言われ、貯金をおろせなかったため断ったところ、業者からは「もう既に(300万円分)買ってしまった」と言われた。不信感を募らせた女性は、翌日になって解約を申し出たところ、「120万円のうち、返金は約15万円になる」と言われ、わずか2日間で105万円の損をすることになってしまった。

   別の高齢者のケースでは、約1か月で420万円も損した例も報告されているほか、損害が出ても「追加投資をして損を取り返しましょう」といった誘いに乗って、結果的に傷を深くする例もある。

FXからロコ・ロンドン金取引に「鞍替え」

   このトラブル急増の背景には、05年に金融先物取引法が改正され、トラブルが続出していた外国為替証拠品取引(FX)の規制が強化された結果、FXを取り扱っていた業者が、登録制でも許可制でもないロコ・ロンドン金取引に「鞍替え」したことが背景にあるとみられている。

   国民生活センターでは、

「ロコ・ロンドン金取引はハイリスクな取引なので、仕組みやリスクが理解できなければ、絶対に手を出さないことが必要」

と訴えている。さらに、07年7月にはロコ・ロンドン金取引などの仲介サービスが特定商取引法の規制対象になり、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフが可能になっている。このことから、同センターでは、

「契約書面を受け取っていない場合などは、8日を過ぎてもクーリング・オフが可能なので、早めに相談してほしい」

と呼びかけている。


[ 2008年5月12日19時30分 ]


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